投資スキルアップ情報

世界トップの運用会社が必要とする人材、AI時代の個人の投資スキルアップとは?

投稿日:2019-04-09

 近年、昨年は特に、株式市場にかぎらず、投資の世界で大きな構造変化が起きていると言われ、従来の手法やプレーヤーが成果をあげられないという事例が多々見受けられました。

→ 関連コラム こちらをクリック

 

 このような構造変化が起きている中、個人投資家に限らず、従来の方法から修正が必要で、なおかつ、市場でプロと戦わなくてはならないのです。重要な点として個人の投資の成果は、銘柄選択やより多くの情報収集が重要と考えている人がいますが、実際は、それらを判断する個人のスキルレベルの高さが大きく影響します。例えば、大学入試で、各大学の特徴をよく調べたり、過去問の傾向など情報収集しても、ご本人の学習レベルが高くないと合格できないのと同様です。「いい銘柄ない?」とか、「いい情報ない?」と言っている人がこの典型で、たいてい、「あなただけに」というような人が近づいてきます。

 

 そこで、効果的に情報収集やご自身のレベルアップを図るためには、その世界でトップに君臨している会社から学ぶ(まねる)ことは、とても有効性が高く、無駄がないといえます。

ポイント①
 市場変動要因の重要項目の一つである『需給動向』の観点から、世界最大の運用会社であるブラックロックの動向を知り、情報収集にとり入れることの重要性は高いといえます。市場における90%のトレードは機関投資家によるものです。

ポイント②
 ご自身の大切な資金の運用で、将来も続けて収益を得るために、世界トップの運用会社の現在の取り組みから、投資スキルのレベルアップの方向性を学ぶことは有益であると考えられます。

 

 また、本コラムの最後に、個人の投資スキルアップに関して、最先端の投資スキル5つのレベルとは? どこで学べるの? など有益な情報を掲載していますので、最後まで読み進めてください。


 

【ブラックロックとは?】
世界最大の資産運用会社。
グループ全体での運用資産は、2018年12月時点で、約655兆円。 日本のGDP約550兆円(日本国内で生み出されたモノやサービスの付加価値総額)を、唯一上回る巨額の資産の運用を行っている。
③運用する資産は、世界中の株式や債券、オルタナティブなど多岐にわたり、個人投資家から年金基金、機関投資家まで広く利用されている。世界最大のETF運営企業でもある。
④使命と行動原則は、『お客様のより良い将来に向けた経済的基盤を創造すること』
⑤米国のビジネス誌「フォーチュン」が選ぶ世界トップ企業100社中94社と取引するなど、世界の企業や金融機関などから高く評価されている。

 

 

世界の運用会社 資産残高ランキング(トップのブラックロックは、約655兆円、2018.12)

2018 Willis Towers Watson 「The world’s largest 500 asset managers」より抜粋

 

 では、 ブラックロックの取り組みを整理してみましょう。

①ファンダメンタルズ分析を重視している。ただ、アプローチは時代とともに変化している
・「株式市場には波があり、株価は一時的にファンダメンタルズとは違う方向に動くときがある。長期的にみれば、収益が拡大する企業の株価は上がるというのが、当社の投資の基本的な考え」
・「バランスシートや損益計算書の上で『良い企業』を探すことに尽きる」
「定量分析の重視ポイントは時代とともに変化している。財務情報を利用して企業価値を判断(1985)→市場参加者の行動を分析(1995)→市場の事前予想を上回る利益を実現できる企業の発掘(2000)→市場の需給動向(2005)ビックデータの利用(現在)」と。

 

②ビッグデータからスモールデータまでを使いこなしている
・「ビッグデータやAI(人工知能)を利用し、例えば衛星データを使って、中国の工場や物流のある程度の状況を把握できれば、国の経済活動の予測につながる」
・「企業の売上高に反映される以前でも、クレジットカードの利用データを見ることで、人の動きは分かってくる」
・「スマホの位置情報をオンにしておくと、どの場所に、どのくらいの人が集まっているかということがわかる。かなり正確にリアルタイムの売り上げが予想できるので、小売りセクターの投資に利用している」
・「POSデータにおいて、商品の企業名、ブランド名、サイズなど様々なデータが含まれているのが『きたないデータ』だ。それをカテゴリー化して、1つのブランドのデータにまとめたのが『きれいなデータ』になる」
・「1日に10本のレポートを読むのが限界です」と述べ、テキスト分析を可能にする人工知能(AI)の重要性を強調。

 

③陳腐化していくデータ
・「今使われているものが5年後も使えるかと言えば、それはまずないと思います。陳腐化されていきます」
・「1、2歩先が丁度良いですね。10歩先だと早すぎる」

 

④勝率、パフォーマンス
・「6勝4敗でいい。(ベンチマークに対し)常に少し高い『打率』で運用することが重要で、それを続けていくことにより着実にリターンを積み上げていきたいと考えている」
・「直近5年でみれば、ほぼ9割のファンドがベンチマークを上回っている」
・「競合他社よりは高いパフォーマンスを上げている」

 

⑤必要な人材・スキルセット
・「どのようなデータが必要かを考えるのは人だ。運用モデルを作るのも人だ。
・「運用には人の関与が欠かせず、機械だけにはならない」との見方を示す。
・「10年以上前のチーム構成というのは、ほとんどがファイナンス専攻とテクノロジーの力を使うのでそういうバックグラウンドの人材。今はどうかというと、いわゆるデータ・サイエンティストの採用が非常に増えました」
・「資産運用における3つの重要なものとして、データと技術、そしてマーケットを知る人材をあげた。運用の世界では市場はダイナミックに動いていく。三位一体となった人材登用が大切である」

 

【参考コラム】

・資産運用のブラックロックが衛星データやAIを使って探し求めるもの → こちらをクリック
・インタビュー:AI投資「6勝4敗でいい」=ブラックロック入山氏 → こちらをクリック

 

 

【最後に有益な情報をご案内します】
 以上見てきたように、世界トップの運用会社も新たな取り組みを行っていますが、同じ方向性のデータ・サイエンスのスキル習得を目的とした、日本初の個人版の研究サロン(オンラインとオフライン)がいくつか発足しているので、代表的な2つをご紹介します。

 

 データ・サイエンティストとは、一般的に、ビッグデータを活用・分析し、それをマーケティング等に活かしてビジネスに価値を生み出すプロフェッショナルの事です。“情報”が大きな武器となる現代で、スキルや経験が豊富なデータサイエンティストは企業からの需要も高く、年収も高額になります

※ 米新卒の年間給与、最も高いのはデータサイエンティストで1040万円 → こちらをクリック

 
 投資最前線でAI(人工知能)が活用される新時代に、旧来の方法に加え、データ・サイエンスアプローチの基礎が学べる、他の投資スクールにはない内容となっており、このアプローチを取り入れているか否かで、必然的に将来の投資の成果も大きく異なってくると考えられます。ファイナンシャルプランナーの方々にもお薦めです。
 
 ご自身の大切なお金のことでもあり、将来の資産形成のため、また、今のAI時代に、ビジネスにも役立つ、一生涯使える投資スキルや関連ツールの使い方を身につけるため、是非一度参加されるとよいでしょう

 

【オンラインサロンで強化されるビジネススキル】

(=AI時代に強みとなるビジネススキル)

1.データ収集
2.データ分析
3.エクセル関数・マクロ
4.統計解析
5.ソフトウェア開発手順
6.進捗管理
7.課題解決

 


【どこで学べるの?】
① 『AI Lab 225 ONLINE』
特徴:日本酒好きが多い。アニメ好きも多い。

お問い合わせ → こちらをクリック 担当:猪狩、丹羽 


② 『Investment Strategy Labo』
特徴:ワイン好きが多い。


お問い合わせ → こちらをクリック 担当:永原、藤城

 

③ 法人向け 「新たな収益基盤構築」

お問い合わせ → こちらをクリック 担当:永原、藤城